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PRIDE vol.5-3 エクセルシャノン取材

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2025.05.30更新
PRIDE ~暮らしをつくる者の矜持~ vol.5-3『健康と快適を届ける高性能な窓のチカラ -株式会社エクセルシャノン取材レポ 対談編』
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普段何気なく目にしている「窓」。
外からの心地よい光や風を取り入れるだけでなく、室内の温度や静けさ、さらには省エネによる環境への配慮にまで影響を与える、いわば住まいの「性能の要」ともいえます。
これまでエクセルシャノンの歴史を学び、実際に工場を見学してきました。そして、ひとつ確信したことがあります。それは、この会社が「窓」という概念を超え、未来の暮らしそのものをつくろうとしているということ。
工場では、最新技術を駆使した窓が次々と生み出されていくそのスピード感、精密さ、そして徹底したこだわりに圧倒されました。ここではただの「住まいに必要な開口部を埋める」だけの窓ではなく、「住まいの快適さを決定づける最重要パーツ」としての窓が作られています。見れば見るほど、「これが未来の住宅を変える技術なのか!」とワクワクが止まりません!
では、そんなエクセルシャノンは今後どのような未来を見据えているのか——。
今回の取材では、最先端の窓づくりへのこだわりや、これからの住宅環境に求められることについて伺いました。同社が描くビジョンとは何か?そして、その先に広がる住まいの未来とは?エクセルシャノンの挑戦に迫ります。 -
大塚
初めまして! インタビュアーの大塚です。 この企画では、住まいづくりに関する企業を取材し、皆さんがどんな思いで家づくりに携わられているのかを深堀りします。 今回は株式会社エクセルシャノンを取材します! -
大塚
エクセルシャノンのミッションは「窓事業を通じて、快適で健康な暮らしと持続性のある社会を実現する」とお聞きしました。このミッションを叶えるために、常に技術革新を続けられていますが、今回の新商品について、開発の背景を教えてください。 -
村瀬部長
近年、住宅市場では「より快適に、より健康に暮らしたい」というニーズが一段と高まっています。それに加えて、省エネ性能の向上や環境負荷の低減も求められるようになりました。そこで、私たちは「住まいの快適性を次のステージへ押し上げることのできる窓をつくる」という強い想いのもと、新たな製品開発に挑みました。 -
大塚
なるほど!たしかに、窓の性能次第で室内環境は大きく変わりますよね。それに、最近はデザインの美しさや施工のしやすさにも注目が集まっていますね。そんな中で、どんな革新的なアプローチを取り入れたのでしょうか? -
宮脇担当部長
私たちは、「断熱性能をどこまで進化させられるのか?」という挑戦を掲げ、「シャノンウインドSPG」を開発しました。そして、2050年のカーボンニュートラルに貢献する窓として、「シャノンウインドNS50トリプル」を生み出しました。この二つの製品は、技術の限界を押し広げ、住まいの未来を形作るものだと考えています。 -
大塚
どちらの窓も凄そうな名前で、とても興味深いですね・・・ -
大塚
「シャノンウインドSPG」と「シャノンウインドNS50トリプル」、それぞれどのような背景で誕生したのでしょうか? -
村瀬部長
従来の技術で作るサッシでは、住宅の高断熱化が求められる近年では生き残っていけないと限界を感じていました。そこで、親会社であるパナソニックのプラズマディスプレーパネルで培った独自技術(真空封着技術)と、エクセルシャノンの窓断熱技術を融合させることで、これまで実現できなかった高性能な窓「シャノンウインドSPG」を開発することができました。 -
宮脇担当部長
一方、「シャノンウインドNS50トリプル」は、断熱性能の向上を追求するだけでなく、デザイン性の優れた窓の需要の高まりにいかに対応するかということにも応える必要がありました。これが長年の課題となっていましたが、フレームのスリム化と断熱性能の強化を両立させることで、これまでにない次世代の樹脂サッシを開発することができました。どちらも、2社それぞれ単独では開発できなかった商品で、2つの企業がひとつの目的のために協力し合えてこそ成し得た結果だと考えています。 -
大塚
企業の枠を超えた技術の融合と、新たな視点での開発によって、どちらも画期的な製品として生まれたのですね。 -
村瀬部長
そうなんです。最初はお互いの技術や考え方をすり合わせるのに苦労しましたが、同じ「より快適な住まいをつくりたい」というミッションのもと、意見を交わしながら完成させました。 -
大塚
それぞれの製品の特長について教えてください。 -
村瀬部長
SPGは、100mm厚の外壁断熱材と同等の断熱性能を持ち、冬場でも窓際の寒さを感じにくく、快適な室内環境を実現します。 -
大塚
まるで断熱壁のような役割を果たしていますね! -
宮脇担当部長
一方、シャノンウインドNS50トリプルはフレームをスリム化することで、窓に必要な開放感を損なうことなく高い断熱性能を維持しました。さらに、ロング引手の採用で操作性も向上し、子供から大人まで、誰でも快適に使えるユニバーサルデザインになっています。 -
大塚
このロング引手、私も実際に体験してみました。特に女性はネイルをされている方も多く、引手に指がうまく引っかからないこともあるかと思いますが、このロング引手なら、ななめに手を入れてもスムーズに開けられるので安心ですね! -
近年、異常気象による住宅被害のニュースを耳にすることが増えてきました。「もし自分の家が…」と心配される方も多いのではないでしょうか? そんな中で、より安心して暮らせる住まいを実現するための技術開発が進められています。
エクセルシャノンは、耐水害住宅研究会に参画し、耐水サッシの研究・開発に取り組んでいるそうです。洪水リスクの増大に対応し、多くの人が安心して暮らすことのできる普及型の耐水害住宅の実現を目指しているとのことでした。
その一環として、2024年9月20日に行われた実証実験では、水深1メートルまで注水し、耐水サッシの防水性能を検証したそうです。結果は驚くべきもので、実験棟からの漏水はほとんど確認されなかったとのこと!
技術の進化によって、より安心で快適な住まいづくりが進んでいることが実感できますね。今後もさらなる改良が重ねられ、より多くの家庭で活用される日が楽しみです! -
大塚
環境に配慮した取り組みとして、どのようなことを推進されているのでしょうか? -
宮脇担当部長
私たちは、より持続可能な社会を実現するために、製品の開発や製造プロセスの中で環境負荷を減らす努力こを続けています。その一環として、再生可能な素材の活用や、省エネルギー化に取り組んでいます。 -
大塚
再生可能な素材というと、具体的にはどのようなものが使われているのでしょうか? -
宮脇担当部長
例えば、バイオプラスチックやリサイクル可能な樹脂を使用し、製造時のCO2排出を抑える工夫をしています。また、廃材を無駄にせず再利用する技術も進化しており、製品が長く使えるような工夫も取り入れています。 -
大塚
環境負荷を減らすために、製造の面でいろいろ工夫されているのですね。他に取り組まれていることはありますか? -
宮脇担当部長
はい。使用するエネルギーの無駄を減らす設備を導入することで、工場の省エネルギー化を進めています。また、製造だけでなく、部品や材料の調達段階から環境への配慮を徹底し、環境負荷を減らす仕組みを取り入れています。 -
大塚
なるほど。企業として、さまざまな面で環境に配慮した取り組みを進められているのですね。 -
大塚
エクセルシャノンと健康住宅は、1998年から長きにわたり共に歩んできました。この長いお付き合いの中で、私たちは常に「より良い住まいとは何か?」を追求してきました。そして、2024年8月、健康住宅はリブランディングを行い、「機能と美と健康」を新たなミッションとして掲げました。このミッションについて、エクセルシャノンの皆さんの想いをお聞かせください。 -
藤田主任
私たちのミッションは、「窓事業を通じて、快適で健康な暮らしと持続性のある社会を実現する」ことです。しかし、私たちだけでは成し遂げられません。健康住宅様をはじめとするパートナーの皆様と手を取り合い、お施主様の理想を叶えるために、共に考え、共に挑戦し続けることが不可欠です。いい製品を作れば、それで終わりではない。建築会社様の想いを受け止め、お施主様が「本当に求めていた住まい」を実現することが、私たちの使命です。 -
大塚
今回の取材で改めて実感しましたが、エクセルシャノンと健康住宅は、同じ未来を見据えていますね。お互いに「本当に良い家とは?」を考え抜き、理想の住まいを追求し続けている。この歩みが、1998年以来の長い歴史につながっているのだと思います。 -
藤田主任
そうですね。私たちは、断熱性能の向上を通じて住まいの快適性を高めるだけでなく、「暮らしそのものの質」を向上させることに挑戦しています。これは、健康住宅様の「機能と美と健康」というミッションとも強く通じるところがあると強く共感しています。これからも、お互いのミッションを共有しながら、住まいづくりの最前線で挑戦を続けていきたいですね。 -
大塚
本当に心強いお言葉です!では、最後に業界全体へのメッセージをお願いいたします。 -
藤田主任
日本では、様々な要因から住宅の断熱性能の向上がますます求められており、樹脂サッシの普及が進んでいます。これからの時代、住宅は「快適であること」はもちろん、「健康を守る空間」でなければなりません。私たちは、ただ窓を提供するのではなく、より良い暮らしを提供するという使命を胸に、挑戦を続けます。そして、その実現には、健康住宅様のような志を共にするパートナーが必要です。ともに手を取り合い、より良い未来を築いていきましょう。 -
大塚
まさに、その通りですね。これからも、共に新しい未来を切り拓いていきましょう!
お話を伺った人

株式会社エクセルシャノン 村瀬部長、宮脇担当部長、藤田主任
インタビュアー

インタビュアー 大塚 千尋
進化が生み出す、次なる時代のカタチ
企業の枠を超えて!未来を切り開く力
革新的技術で生まれた製品の特長とは?
異常気象に備える──耐水サッシの研究と開発
2050年カーボンニュートラルに向けた取り組み
プライドを胸に、挑戦し続けるエクセルシャノンの使命感
対談を終えて
そんなエクセルシャノンが、ブランドの理念やビジョンを一冊にまとめたコンセプトブックを制作したそうです。
そのタイトルは「100歳の木、100歳の家」。
このコンセプトブックは、住宅業界の関係者だけでなく、これから家づくりを考えるすべての人にとって、住まいと環境の未来について考えるきっかけになる一冊となっています。100年先の未来を見据えた家づくりの大切さを、やさしい言葉と美しいビジュアルで表現しており、エクセルシャノンの想いがぎっしり詰まった一冊です。
家づくりは、長い年月をともにする大切な選択。その選択をより良いものにするために、こんな素敵なコンセプトブックを手に取ってみるのもいいかもしれませんね。
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