健康住宅研究所
laboratory
PRIDE vol.3-2 住友ゴム工業取材
2025.01.17更新
PRIDE ~暮らしをつくる者の矜持~ vol.3-2『「+制震」で安心、安全な住まいを届ける -住友ゴム工業取材レポ 今後の未来編』
-
こんにちは!健康住宅の大塚です。 今回は、健康住宅の連載企画「PRIDE~暮らしをつくる者の矜持~」として、住友ゴム工業株式会社を取材させていただきました。 前回のvol.1では兵庫県加古川工場を見学し、製品がどのように生まれるのかをお届けしました。vol.2では、住友ゴム工業という会社がどんな歩みをしてきたのかや、そしてそこで働く社員さんの想いについて伺います。また、今後見据えている未来についても熱く語っていただきました。ぜひ最後までお読みいただければと思います!
-
今松課長
今回は是非皆様に弊社の歩みや想い、今後の未来についてお伝えできればと思います。 -
大塚
初めまして! ブランド推進室の大塚です。 この企画では、暮らしに関する企業さんを取材し、皆さんがどんな思いで家づくりに携わられているのかを深堀りします。 今回は地震国である日本の建物や人々の安全を守る製品を世に生み出した住友ゴムを取材します! -
大塚
まずは住友ゴム工業の歴史について教えていただけますか? -
今松課長
住友ゴム工業のルーツは「ダンロップ」という名前にあります。世界で初めて空気入りタイヤを開発した企業として知られていますが、その発端は創業者が「息子さんが自転車を楽に運転できるように」と考えたことなんです。この「人を思いやる気持ち」が、私たちのものづくりの原点になっています。 -
大塚
そうだったのですね!自転車は元々木の歯車のようなものを使っていたと聞いていますが、それが空気入りタイヤに変わることで、大きな進化を遂げたのですね。 -
今松課長
1960年に住友電工と住友商事が資本参加し、1963年には住友ゴム工業として新たなスタートを切りました。 -
大塚
その当時から、今も受け継がれている想いなどはありますでしょうか? -
今松課長
当社は「現地現物主義」を大切に考えており、現場を見て学び、改善を続ける姿勢を大切にしています。さらに「はずむココロ、はずむ笑顔」という理念を通じて、人々に喜びを届ける製品づくりを心がけています。 -
大塚
歴史を通じて大切にされてきた「人を思いやる気持ち」が、製品の中にも生きているのですね。実際、御社の社員の皆様がとても楽しそうに働かれているのも印象的です。 -
今松課長
そう感じていただけてうれしいです。「仕事は楽しむものだ」という文化が、私たちの職場には根付いています。それが社員のやる気や創造性を引き出し、良い製品づくりに直結していると思います。 -
大塚
住友ゴム工業の「制振技術」にかける想いについてお聞かせください。 -
北原課長代理
1995年の阪神淡路大震災と、2011年の東日本大震災。この二つの災害が、私たちに「制振技術をもっと広めなければ」という使命感 を強く抱かせました。 実際に被災した経験から、社員全員が「自分たちに何ができるか」を考えるようになり、2012年にMIRAIEの販売をスタートさせました。 -
西尾主任
住友ゴム工業の「現地現物主義」は、ただの理念ではありません。震度6強以上の地震が発生すると、社員が現地に赴き、自社製品が設置された住宅を調査します。 -
大塚
自分の目で確認されるということですか? -
西尾主任
はい。実際に熊本地震や能登半島地震の際も可能な限り確認を行い、液状化などを除いて、全壊や半壊はありませんでした。 -
大塚
地震は発生しないことが一番ですが、それでも発生してしまいます。MIRAIEを設置した家に住まれているご家族はとても安心したのではないでしょうか。 -
北原課長代理
そうですね。現地でお客様の「MIRAIEを入れていて本当に良かった」という声を直接聞くことが多く、その度に「私たちの取り組みで助けられる命や救えるものがあるのだ」と確信を持つことができました。 -
大塚
現地に足を運ぶことで、製品の効果を確認するだけでなく、被災者やビルダー様への支援もされていると伺いました。 -
北原課長代理
はい。私たちは、製品を届けるだけでなく、そこに住む人々の未来を守ることに責任とよろこびを感じています。「MIRAIEを通じて安心を届けたい」という思いが、現場での行動に反映されています。今後も何か困ったことがあれば、まず私たちを頼ってもらえるような信頼を築いていきたいです。 -
大塚
お話を伺う中で、住友ゴム工業が取り組まれている興味深い商品がいくつもありました。その中で特に「車椅子用可搬型スロープ」に注目しています。一言(ひとこと)様、この製品について少し教えていただけますか? -
一言さん
もちろんです。このスロープは軽量なカーボン素材で作られていて、とても軽いのが特徴です。女性やお年寄りでも簡単に持ち運べる上、使用後はコンパクトに収納できるので扱いやすいんです。特に地下鉄や電車を利用する際に目にすることが多いですが、今後は住宅での需要も増えていくと思います。 -
大塚
老老介護の時代が近づいていると言われる中で、このように便利な製品が家庭内で使用できることは、当事者にとってはとても心強いですね。 -
一言さん
そうですね。住宅環境をサポートする製品として可能性は広がっていくと思います。こうした製品も、暮らしを支えるという私たちの理念の一環として取り組んでいます。 -
大塚
最後に、弊社が新しくミッションとして掲げた「機能と美と健康」について御社の考えをお聞かせください。 -
今松課長
私たちのMIRAIEは、アルファベットの「A」の形をしたデザインが特徴的です。この形には、美しいだけでなく、地震の力をダンパーへ効果的に伝える機能がございます。そして「健康」という観点では、地震後も住み続けられる家を提供することが重要だと考えています。大きな損傷が発生し住めなくなってしまうような家では、せっかくの財産が台無しになります。 -
一言さん
本当の美とは「笑顔」だと私は考えています。住友ゴム工業の理念「はずむココロ、はずむ笑顔」は、笑顔が人を明るくし、人生をより豊かにするという考えに基づいています。笑顔が増える家づくりが私たちの目指す姿です。 -
北原課長代理
また、健康住宅の「美」への取り組みにも感銘を受けています。現場をきれいに保つ活動や、パートナー企業向けの勉強会などを通じて「美しい建築」を追求されている姿勢は、本当に素晴らしいと思います。こうした取り組みが、信頼の輪を広げているのだと感じました。 -
大塚
ありがとうございます。機能と美を追求し続けると健康で快適な住まいが実現し、美しい街並みが出来ていく。人も美しく健康的に暮らしていくことができる。それぞれの要素が循環しながら、良いものになっていく動きを共に協力しながら創っていきましょう!
お話しを伺った人
インタビュアー
歴史を辿ると見えてくる、思いやりの心
被災地での経験と使命
これからの時代に注目したい!車椅子用スロープが持つ可能性
住宅を通して、 共に笑顔を届けるために
対談を終えて
住友ゴム工業が掲げる「現地現物主義」と「社会貢献の使命感」、そして「機能と美と健康」にかける情熱。それは、被災地での経験を生かし、人々の未来の暮らしを支える取り組みに現れています。
最近では日常でも使うゴム手袋を開発・販売したりと、ユニークな商品の開発にも取り組まれており、更に会社としての勢いを感じます。
人々に笑顔と安心を届ける住友ゴム工業と健康住宅の挑戦は、これからも続いていきます。
〈SNS〉
【大人気ルームツアーはこちら!】健康住宅YouTubeチャンネル
【素敵な住まい更新中!】Instagram @kenkohjutaku
【一緒に働ける方募集中!】健康住宅採用情報