
健康住宅研究所
子育て×住環境のアプローチ<後編>

子育て×住環境のアプローチ 子どもの可能性を伸ばす住環境のポイント<後編>
「子どもが生き生きと育つ家とは?」この問いに対する健康住宅の答えは、「年齢に応じた子どもの成長を支える間取り・性能を備えた家」です。前編では、絵本創造未来機構の楢葉先生をお招きし、子育ての土台作りについて語り合いました。後編では、子どもの可能性を伸ばす住環境づくりについて、4つの重要なポイントをご紹介します。
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将来を見据えた住宅計画 住宅を購入する際は、今だけでなく将来を見据えた計画が大切です。心も体も成長していく子どもたちを親として適切に見守り、サポートできる環境づくりを間取りから考えていきましょう。
1. リビング階段
思春期には「一人になれる空間」が必要なので、子供部屋をつくるのは大前提。ただし、自室にこもってしまう子もいるので、家族のコミュニケーションを増やす工夫が必要です。
リビング階段とは、リビングを通ってから2階へ上がる間取り。必ず家族と顔を合わせるため、「おはよう」から始まるコミュニケーションが自然と生まれます。
2. ファミリークローゼット
思春期の子どもは、親が勝手に部屋に入って整理整頓することを嫌がる場合も。家族で使えるファミリークローゼットがあれば、乾いた衣類をそこに置いておき、子どもが自分で片付ける習慣を作れます。
家族別にゾーン分けした収納を設けて、明日の支度も自分で行える自立した環境を作ると、大人の手間が減って一石二鳥です。
3. リビング収納
リビングは最も使用頻度の高く、物が多い空間であるのにもかかわらず、収納が少ないケースが多く見られます。
学校の教科書やランドセルなど、子どもの学習道具もすっきり収納できるスペースを確保することで、居心地の良い空間が実現します。
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子どもが調理に携わることは、記憶力を鍛え、好奇心を育て、達成感を得られる貴重な機会です。お手伝いしやすいキッチンには、4つの重要なポイントがあります。
1. 並んで作業できる広さの確保
親子が横一列に並んで調理できる広さがあることで、自然とコミュニケーションが生まれます。
2. 安全性への配慮
IHクッキングヒーターの採用で、火傷の心配が少なく安心して子どもを調理に参加させられます。
3. わかりやすい収納
引き出し式の収納を採用することで、道具の出し入れが容易に。子どもも自分で必要な道具を取り出せます。
4. お手入れのしやすさ
床材など、汚れても簡単に拭き取れる素材を選択。失敗を恐れずチャレンジできる環境づくりが可能です。
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間接照明の効果と活用ポイント 間接照明は、光を壁や天井に反射させてふんわりとした明かりを作り出す照明手法です。実験データによると、間接照明の採用により「33分早寝・20分早く起床」「睡眠時間が1週目で11分、2週目で27分増加」「睡眠効率が2.4%向上」といった驚きの結果が得られています。
間接照明の効果を最大限に活かすポイント
なるべく低い位置からの照明
夕日のような暖色系(電球色)の採用
調光機能による明るさの調節
ただし、学習や読書には別途適切な明るさが必要です。デスクライトなど、用途に応じた照明をプラスしましょう。
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空気環境と健康住宅 勉強の集中力UPのためにも、睡眠の質を向上させるためにもお家の中の空気環境はとても大事になってきます。現代の住環境では、スマートフォンやパソコンなどの電化製品から発生するプラスイオンが増加傾向にあります。これは人体にとっては好ましくない状態で、体にプラス電子が増えると「イライラ・不眠・頭痛・めまい」の原因となってしまいます。
健康住宅の取り組み
標準仕様として抗酸化リキッドを採用し、室内の空気環境を整えています。サンゴの化石から作られた特殊な液体は、空気中の水分と反応してマイナスイオンを生成。その結果、室内の空気は常に浄化された状態になり、快適な住環境を実現します。吹付工事で施工するものですので、空気清浄機のようにランニングコストもかからず、経済的です。
対談を終えて
子育ての舞台となる住まいは、単なる器ではありません。
間取り、設備、空気環境など、さまざまな要素が子どもの成長に影響を与えます。
健康住宅は、これらすべての要素に配慮した住環境を提供することで、子どもたちの健やかな成長を支えています。
住まいづくりを通じて、家族の幸せな暮らしを実現する。それが、私たちの変わらない想いです。